強引に









 僕は何の為に生まれてきたのだろう。



 何の目的があって、

 アスカや、綾波や、ミサトさん、

 多くの人と出会ってきたのだろうか。





 人の数だけ出会いがあって、

 人の数だけ別れがあるこの世界。



 アスカと親しくなって、嬉しい反面、

 少し切なく感じている最近。



 出会ったということは、

 いづれ別れという日があるということに気づいたから。





 それに気づいているのか、いないのか。

 アスカはいつもと同じように僕に笑いかける。

 こんな日が永遠に続くはずないのに。









   私は誰の為に生きているのだろう。



 私は誰かに必要されているの?

 シンジや、ファーストや、ミサト、

 皆、私を本当に必要としているの?





 誰かの為に何かをして、

 私の為に何かをしてくれて。



 私はシンジの為に生きることにしたけど、

 シンジは私の為に生きてくれてるのかな。



 一人が一方的に想っていても、

 支え合って生きているのとは、違うから。





 それを知ってか、知らずか。

 シンジは私に心に透き通る声で喋りかけてくる。

 私を必要としてくれているのかな、シンジは。











   人は目的を持って生まれてくる。



 人は誰かの為に生きている。



 死にたくないという目的。



 自分の為に生きている。





 僕の主観がこの世に通用するかのように。



 私は強引にこの世を生きていく。





 
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