気づけばここに
自分の価値が分からない。
よく、生きていることに価値があるとか、
人間誰でも価値はあるとか、
奇麗事が飛び交うこの頃。
本当にそうなのだろうか。
そう唱えている人にあえて質問したいと思う。
僕の価値は何なのか、と。
僕が生きていても、生きてなくても、
世界は何も変わらない。
今までどおりに人々は笑い、
同じような毎日を過ごす。
所詮、人間一人がこの世から姿を消しても、
世界がショックを受けるわけでもない。
それでも僕は自分の価値を見出そうとしている。
何故だろう。
もう、僕はこの人生に諦めていたのに、
絶望していたというのに、
どうして、こうも生きようとするのだろうか。
死ねたら楽になるだろうって思っても、
何故、死なずに鼓動が鳴っているんだろう。
「僕は・・・・・。」
僕は何なんだ。
結局、何がしたいんだ。
生きたいのか?死にたいのか?
結局、何も分からないまま、
世界に身を任せている。
「もう、どうにでもなれ。
どんな人生でも運命でも全て受け止めよう。」
絶望しているような声で自分に言い聞かせてみる。
でも、心のどこかでは信じているんだ。
希望、幸福。
捨てたくても、捨てれなくて、
掴みたくても、掴めなくて、
それでも、それでも、
一生懸命になっている僕がいつもここにいる。
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